東南アジア駐在員報告
2017年10月 経済 駐在員 : 芦澤裕之
日本貿易振興機構(JETRO)は、9月にシンガポールの料理スタジオで、日本の食材をイタリアンや中華など和食以外のメニューに提案するイベント「IN:FUSE(インフューズ)」を開催した。会場では商談だけでなく、中華、イタリアンの有名シェフが、金目鯛などを使った料理のデモンストレーションとレシピの提供を行った。
日本から食材を出展した29社のうち、本県からはわさび製品の万城食品(三島市)とレトルト食品の三共食品(焼津市)の2社が参加した。万城食品はわさびをクリームチーズに混ぜ、ワイン等に合わせる食べ方を提案し、来場者の好評を博していた。
JETROシンガポールの調査によれば、シンガポールにある日本料理店は1,400店(2016年1月現在)もあり、日本料理の存在感は大きい。しかし和食以外の市場まで考慮すれば、まだまだ日本食材の販売先は拡大の余地がある。本県には、食肉、水産物、野菜などの料理のメインとなる素材から、わさびなどの調味料まで、和食以外の料理に展開可能な食材が揃っている。県産品の販路拡大のためには、海外でのこうした動きに乗り遅れないようにすることが重要だ。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|