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北米駐在員報告
2000年6月 経済 駐在員 : 若梅 真樹
2000年第1四半期GDP成長率、5.4%に鈍化
米商務省が発表した、2000年第1四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は、年率で前期比5.4%の伸びとなり前期の伸び率7.3%から鈍化した。
外需の鈍化などが成長抑制要因となったものの、前期比8.3%増と83年第2四半期(8.6%)以来の高い増加率を記録した個人消費が極めて旺盛なこともあって、引き続き高い成長ペースを維持していることを示した。
また、連邦準備制度理事会(FRB)は、金融政策の最高決定機関である連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、代表的な短期金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5%引き上げて年6.5%に設定した。公定歩合も同率引上げ、年6.0%と91年以来約9年ぶりの高水準となった。
99年6月以降5回にわたる0.25%ずつの利上げにもかかわらず、景気沈静化の兆しが見られないための措置で、当面インフレ警戒型の金融政策が続きそうである。
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