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ヨーロッパ駐在員報告
2001年6月 社会・時事 駐在員 : 森貴志
・高齢の元ナチス強制収容所看守に極刑
ベルリン発時事通信によると、ドイツのミュンヘン地裁は、戦時中、ナチス・ドイツの強制収容所でユダヤ人収容者を暴行殺害した罪に問われていた元ナチス親衛隊員の元看守アントン・マロット被告(89)に対し、高齢者としては異例の終身刑を言い渡した。
判決によると、同被告は旧ドイツ領だったチェコ北西部テレジーンの強制収容所で看守をしていた1944年9月、収容者の1人を棒で殴り、殺害したとしている。
同地裁は判決理由として「ユダヤ人を劣等人種とし、屈辱的な方法で死亡させたのは、言語道断の違法行為である」と厳しく断罪した。「これは高齢であることを考慮しても、重罪は免れない。」としている。
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