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韓国駐在員報告

2014年11月 社会・時事
駐在員 : 松村 昭宏


韓国で2014年4月に大勢の修学旅行生が巻き込まれる旅客船沈没事故が発生した後、しばらく中断していた小中高校の修学旅行が再開されつつある。ただし、安全を最優先とし、分散して近場に出掛けるなどの変化が見られる。例えば、韓国東部の慶尚北道浦項市にある高校では、道内の慶州に体験学習を兼ねて修学旅行に出掛けた。その際、事前に教師が宿泊施設を訪れ、安全面を細かくチェックしたという。ここは国で認可された宿泊施設であったが、教師らは消防や電気、ガス、衛生施設、非常時の非難経路など、この1年間の安全点検結果を直接確認している。これは、教育当局のマニュアルに従ったものだが、保護者から同意を得るためでもあるというのが実状のようだ。このように各自治体の教育庁は、修学旅行や体験学習の支援組織を設けたり、教員と児童・生徒の旅行者保険加入を義務付けたりと、安全確保の対策に取り組んでいる。また、警察も修学旅行生を乗せる観光バスの運転手の飲酒運転を厳しく取り締まっている。また、大勢の児童・生徒を一度に移動させるケースは減る傾向にある。教育部は150人以上を大規模な団体旅行とし、安全担当者の基準も細かく定めた。そのため、学校側はいくつかの班に分けて100人未満で修学旅行を行う方向に変化している。行き先を別にしたり、日程をずらす学校もあるとのことである。海外への修学旅行も自制する雰囲気になっている。首都ソウルや歴史の街・慶州など、伝統的な修学旅行地があらためて注目される一方、学校から近い所へ自然観察や歴史探訪などの体験学習に出掛けるケースも増えている。さらに修学旅行を取り止めにする学校も多い。東北部の江原道では全体の38%にあたる240校、東部の慶尚北道は半分以上の460校が、今年は修学旅行を行わないと決定した。西南部の全羅北道では約4割の315校が修学旅行を取りやめたか、実施未定としている。蔚山市と世宗市の学校もほぼ半分が修学旅行を断念した。東南部の慶尚南道の教育庁関係者は「学校側は修学旅行の安全を確保することに少なからぬ負担を感じている。保護者の心配も大きく、修学旅行の推進にはかなり慎重な状況だ。」と話している。


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