北米駐在員報告
1999年10月 経済 駐在員 : 若梅 真樹
価格決定は消費者が主導
インターネットを使い、消費者が提示した希望価格で航空券を販売するシステムを開発したベンチャー企業のプライスライン・ドット・コムが、急速に事業を拡大しているという。
このシステムは、98年3月に航空券販売で初めて導入した特許技術で、消費者は、航空券購入希望価格を同社のホームページに提示し、旅行会社や航空会社がその価格で了承すれば売買が成立する。結果も1時間以内で分かり、空席の穴埋めはしたくても、航空券の値崩れを恐れ、公式な値下げを嫌う航空各社との利害が一致して事業は急成長した。同社は、航空会社19社と提携を結び、取り扱う航空券数は、98年第2四半期の30,700枚から99年同期には、440,300枚までに膨らんだという。
今後、同社では、同じ仕組みを新車販売やホテル予約などへの応用も公表しており、価格は消費者が決定するという新しい発想でのネット事業の拡大が続いている。
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