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ヨーロッパ駐在員報告
2002年3月 経済 駐在員 : 森 貴志
・時計型発信装置で未成年容疑者監視
英国内務省は今年4月から、激増する青少年犯罪対策の一環として、重罪を犯し審判を待つ間、保釈中の未成年容疑者に腕時計型の電子信号発信装置を強制的に着けさせ、常時、その居場所を監視する体制を発足させることとしている。
保釈中の未成年者は犯した罪の意識が希薄になったり、自暴自棄に陥る傾向が強いことから、審判までにさらに犯行を繰り返す問題が顕著になってきている。また、一方、未成年者用の拘置施設の絶対数の不足があり、このような装置により社会の中で監視していこうとするもの。
当面12歳から16歳の未成年容疑者1800人を対象にこの発信装置を着ける。これら未成年容疑者が夜間外出禁止の指示を破ったり、立ち入り禁止区域に入ったりした場合、電子信号を受信、管理している民間の警備会社が警察に通報し、警察官が直ちに駆けつけるというものである。
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