韓国駐在員報告
2019年1月 経済 駐在員 : 野原 靖
単身世帯の増加やライフスタイルの変化に伴い、業種の境界を越えて宅配市場の競争が本格化している。
スマートフォンのアプリで注文を受けた商品の宅配サービスを行う宅配事業者「ペダルミンジョク」は現在、食料品などを短時間で配達するサービスの試験運用を進めている。取り扱い品目は即席麺、レトルトご飯、飲料、アイスクリーム、菓子など約350種類。現在はソウル市内の一部が対象地域だが、今後は宅配エリアや取り扱い品目を拡大する計画である。
また、物流のスタートアップ企業「メッシュコリア」は、ドラッグストア大手「オリーブヤング」と提携し、注文された化粧品を3時間以内で届けるスピード配達サービスを開始した。
ネット通販大手「ティーモン」は午前中に注文された商品を午後の指定時間に届けるサービスを、同業の「クーパン」は早朝配達サービスを開始した。この他、大手デパート「現代百貨店」や量販最大手「Eマート」、スーパーマーケット大手「ロッテスーパー」、大手コンビニエンスストア「CU」なども早朝宅配サービスを始めた。ベーカリーやコーヒーなどの大手チェーン企業も宅配サービスを開始するなど、韓国内での宅配サービス競争は激化している。
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