台湾駐在員報告
2022年2月 経済 駐在員 : 宮崎 悌三
静岡県では、新型コロナウイルスの感染拡大により変容した消費者や流通事業者等の行動様式やビジネスモデルのデジタル化に対応するため、輸出先国・地域の消費行動に適したデジタルを活用した県産品の販路拡大に繋がる新しい輸出スキームを構築し、県産品輸出拡大を目指している。デジタルと言ってもその方法は多様で、海外販路開拓に際し、最も相応しい手法を見極めていくことが必要となってくる。
今年度、台湾市場向けに実施しているのは、SNSを利用し、YouTubeなどのライブ放送で商品を紹介しながら販売していくライブコマースの手法だ。当初はテレビショッピング風の仕立てをイメージしていたが、商品情報を単純に紹介するだけでなく、産地の周辺情報と合わせて商品の良さをじっくり紹介しながら販売する方法を採用した。
具体的には、平日の昼休みの時間帯に、台湾の大手旅行会社のフェイスブック動画配信を通じて、静岡県の観光情報を伝えつつ、要所で商品を紹介し、商品を旅行会社の静岡県専用サイトで販売する。ライブ放送では、観光情報や商品に対する視聴者の反応等をリアルタイムで拾いながら進められ、1時間という限られた時間はあっという間に過ぎた。私も部分的に参加したが、相手の表情が直に見えない環境で、商品の良さを上手く伝えていくことの難しさを感じた。
年度内には2回目のライブ放送を予定している。購買に直結する、時代に即した販売スキーム作りに当事務所も積極的に関わっていく。
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