中国駐在員報告
2023年3月 経済 駐在員 : 浅原 敏治
2月4〜5日、中国駐在員事務所は、潟^ミヤと連携して「ららぽーと上海金橋店」で「静岡県杯ミニ四駆大会in上海」を開催した。
2021年1月に在上海日本国総領事館で開催して以来、2年ぶり2回目の開催となる今回は、気軽に立ち寄りやすい会場づくりを意識し、B-MAXレース(改造をしない初心者向けのカテゴリー)の新設や、親子ミニ四駆体験コーナーを設け、更に日本のプラモデル製造出荷額の8割を占める本県を紹介し、2日間で約2,700人の来場者で賑わった。
当日の運営は、上海市民で構成されるミニ四駆クラブのメンバーにも協力いただいた。きっかけは前回大会で、日本人駐在員のスタッフと同クラブのメンバーが知り合い、ミニ四駆の改造やイベントの情報交換で交流を深めたこと。同クラブの代表で、前回の優勝者でもある趙楼(ちょう・ろう)さんも、「ミニ四駆」を通じた日中交流を心から楽しむ一人だ。現地では、愛好家による交流の輪が、徐々に広がりを見せている。
2023年、静岡県は東アジア文化都市に選定され、日本文化の顔としての活動をスタートしたが、ミニ四駆を通じて広がる交流も、日中両国を繋ぐ底堅いコンテンツへと育っており、当事務所では期待を寄せている。
1月29日、在日本中国大使館は、停止していた中国渡航のための日本人向けビザの発給を再開した。ノービザで自由に日中間を往来できる日も近づいており、今後は、ミニ四駆の聖地に海外の愛好家を招へいし、静岡県のファンを増やすツアーも考えらえる。プラモデルやオートバイなど「ものづくり」に楽しさを見出した先人が優秀な技術者となり、多くの優良企業が誕生した本県の魅力は、彼らにも深く浸透するに違いない。
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