東南アジア駐在員報告
2022年7月 社会・時事 駐在員 : 竹田 敏彦
5月下旬、マレーシア政府の突然の鶏肉輸出禁止の発表に衝撃が走った。ロシアのウクライナ侵攻の影響で飼料の価格が高騰し、国内で鶏肉の供給不足が問題になったためとのことだ。
シンガポールにとって最大の鶏肉輸入国は全体の約5割を占めるブラジル。マレーシア産の鶏肉が占める割合は3割強と思ったよりも多くない。しかし、ブラジルからシンガポールに入ってくるのは主に冷凍肉であり、料理にこだわりを持つレストランが使用する新鮮な鶏肉が手に入らなくなってしまった。
6月中旬に一部禁輸が解禁されたものの、スーパーの鶏肉棚は冷凍肉が中心となり、同国名物のチキンライスの提供をやめるレストランも出ている。不思議なことに、食べられないと言われると余計に鶏肉が食べたくなる。早く平和な世の中で美味しいチキンライスが食べたい。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|