韓国駐在員報告



2011年9月 社会・時事
駐在員 : 掛沢 孝寿


    済州空港が利用客の増加により飽和状態となり、新空港建設への期待感が高まっている。韓国空港公社済州本部によると、先月1カ月間の国内線利用客と国際線利用客は前年同期比で、それぞれ10.9%増(66万1,088人)、9.5%増(8万4,251人)となった。国内線利用客数は金浦空港よりも約3万2,000人多かった。
    国内線と国際線を合わせた今年1〜7月までの累計利用客数でも、前年同期比5.8%増の953万899人となった。このペースが続けば、今年の国内線利用客数は昨年の1,501万人を90万人上回る見込みだ。さらに航空機の座席供給が拡大すれば、2012年には同空港の利用客数は1,700万人を超えるものと予想されている。この数値は、2009年に韓国政府が推算した15年の旅客需要の予測値1,580万人を大きく上回る。国土海洋部は済州空港については、今年1月、2014年まで航空需要の推移を見守りながら、新空港建設案と既存空港の拡充案を比較して調査した後、正式に決定するとしている。一方、済州発展研究院の社会調査センターが済州島自治区住民516人を対象に行った調査によると、62.2%が新空港建設を望んでいることが分かっている。
    また、済州空港の利用客増加に伴い、免税店での売り上げも伸びている。2007年に1,950億ウォン(約136億円)だった売上高は、昨年には55.1%増の3,025億ウォンまで拡大。同期間の利用客も195万人から230万人へ増えた。これを受けて済州国際自由都市開発センターは、同センターが運営するJDC免税店の売り場面積(約1,800平方メートル)を11月までに約2倍にする計画であるという。

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