中国駐在員報告
2017年7月 経済 駐在員 : 土屋岳久
2017年5月下旬から6月にかけて、中国西部地域にある成都市(四川省の省都)及び重慶市(直轄市)において、旅行社へのセールスコール及び旅行博覧会での本県PRを実施した。
これまで本事務所の訪日誘客活動範囲は、上海市及び浙江省の杭州市、寧波市など、富士山静岡空港から直行便が就航している、華東地域の都市がメインであった。しかし、中国の日本国家旅游局(JNTO)が本年度から3年間、中国大陸において昇龍道(静岡、愛知、長野、岐阜、三重、滋賀、富山、石川、福井の9県からなる中部広域地域)のPRを重点的に行うこととなったことも踏まえ、JNTOが持つコネクションと総合的なPR活動を最大限に有効活用するために、事務所としても活動範囲を広げて新たに中国西部地域との旅行社との関係構築を図ることとし、今回のPR活動の実施となった。
そのなかで、上海市や杭州市等の華東地域と比べ、西部地域では、日本よりも地理的に近い東南アジアが旅行先として人気であることが分かった。成都から静岡へ行くよりも、プーケット島(タイ)に行く方が安くて早いのだ。
しかし同時に、西部地域には海を見たことのない人が多く、「海」そのものが魅力であり旅行の目的となりうるということなども分かったので、価格や距離ではなく、日本そして静岡でしか味わえないような経験を提案をしていくことで、西部地域の顧客獲得に努めていきたい。
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