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東南アジア駐在員報告

2018年10月　社会・時事
駐在員 ： 芦澤　裕之

シンガポール日本人会は1915年発足で、今年創立103年を迎えている。シンガポール共和国が1965年建国で今年53周年であるから、日本人会の方がシンガポール自体より歴史が長いことになる。日本人会の活動は多岐に渡っており、日本人学校、日本人会クリニックなど在留邦人の生活に関わる施設の運営はもとより、チャリティ活動や文化活動を通じて日本とシンガポールとの懸け橋となっている。
９月８、９日の２日間、毎年恒例の日本人会夏まつりが開催された。例年は日本人学校で１日だけ開催するイベントであるが、30回記念となる今年は、国立競技場で２日間、盛大に行われた。会場には焼きそばやラーメン、かき氷、綿あめなど90以上の屋台が設置され、ステージでは盆踊りやダンスが披露されるなど、まさに「日本の祭り」がシンガポールに現れた。当日券６ドル（約500円）の有料イベントにも関わらず、２日間で延べ４万人以上（昨年は１日開催で延べ１万人以上）が来場した。入場者の７割から８割程度がローカル（シンガポール人など日本人以外の方）である。
　私はボランティアの一員として輪なげコーナーを担当し、浴衣を着たシンガポール人や各国駐在員家族との交流を心から楽しむことができた。日本人会のこうした継続的な取組は、当地での日本文化の理解を進め、我々日本人の快適な生活の基礎を築いている。


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