韓国駐在員報告



2011年6月 その他
駐在員 : 掛沢 孝寿


    (1)4月の訪日航空需要
    4月の訪日航空需要は、対前年比で50%以上に回復した模様である。
    訪日需要は今までは主にビジネスが大半だったが、5月に入って連休商品と低価額商品を中心として観光需要も一部戻った。7〜8月には観光需要がもっと回復すると期待されている。
    旅行新聞は、5月4日に国内航空会社及び全日空、日本航空など韓日路線を運航する航空会社のソウル基準4月利用客(アウトバウンド)の現況を調査した。
    その結果、アシアナ航空は対前年比で55%、全日空は60%、日本航空は50%、となった。また、イン・アウトバウンド全体の搭乗率は、アシアナ航空が対前年比で70%、全日空、日本航空が80%になった。(大韓航空は未回答)

    (2)全日空営業チーム次長のコメント
    全日空営業チームジョン・ギョンウォン次長は「3月に行けなかった需要、5月に延びた日本の学校の始業式、4月末から始まる日本のゴールデンウィークなどで、4月は需要が少し回復した。また、5月は連休以降の商品については平年より30%割引した料金でプロモーションを実施している。6月にはセミナーなど団体の問い合わせが増加している。爆発的な需要の増加はないが7〜8月をオンシーズンと見て準備中である」と述べた。

    (3)アシアナ航空旅客販売支援チーム代理のコメント
    アシアナ航空旅客販売支援チームのハン・ガンヒ代理は「個別の需要は対前年比で70%程度であるが、パッケージ需要は20%程度である。また6月までは30〜40%程度価格を下げている。低価格商品を中心に市場が動いている。7〜8月オンシーズンをきっかけに観光需要も活性化すると期待している」と述べた。
    (4)需要減少による一部路線の運休
    需要減少による一部路線の運休はまだ続いている。
    アシアナ航空は仙台、茨城、福島、旭川路線を運休している。これは全体の供給座席の1割規模である。
    全日空は5月9日から31日まで仁川―成田間を1日2便から1日1便としている。これは全体の供給座席の1割である。
    日本航空は仁川−成田、金浦−羽田などを運休中であり、韓国出発を基準とすると3割ほど座席数の縮小となっている。
    一方、全日空と日本航空は、経由便について積極的に特価プロモーションを実施し、成果を上げている。特に、最近は、唯一の好調地域であるヨーロッパ路線の反応が良いとしている。
     日本航空は「いまだに振るわないが5月中旬以降、午前出発便の予約が多くなっている。韓国からの出発も状況がよくなっている。ヨーロッパを中心に経由便の需要も盛り返しているように見える」と述べた。

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