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北米駐在員報告
2001年6月 政治 駐在員 : 若梅真樹
・上院での勢力逆転
共和党のジェフォーズ上院議員(バーモント州選出)が離党を表明したことから、共和党と民主党の議席数が50対50と同数だった上院での勢力分野は、民主党50、共和党49、無所属1となり、民主党が94年の中間選挙で失った多数派支配を7年振りに奪還することとなった。今まで、両党の議席数が同数で、共和党のチェイニー副大統領が上院議長を兼務し、本会議表決が賛否同数の場合は、議長である副大統領が投票権を持っていたため、実質的には共和党の支配が可能だったものである。
離党の背景には、共和党穏健派の同議員が、大型減税案をめぐり民主党に同調して減税規模削減に賛成したことからのホワイトハウスとの確執や、水面下での民主党の説得などがいわれているが、上院運営をめぐるチェイニー副大統領の指導力の低下も予想され、ブッシュ政権には、大打撃となったようである。
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