韓国駐在員報告
2014年3月 経済 駐在員 : 松村 昭宏
東日本大震災以降、韓国への日本産食品の輸入が2年連続で減少していることが分かった。輸入食品全体に日本産が占める割合はここ10年間で初めて10%を下回った。
韓国の食品医薬品安全処がまとめた「輸入食品など検査年報」によると、2012年は129カ国・地域から32万5,951件の食品(畜産物・水産物除く)の輸入申告があった。前年比で4.2%増加している。
このうち、日本産は3万1,344件となり、前年比で13.0%減少した。輸入食品全体に占める割合は11.5%から9.6%に下落した。日本食品の割合は2003年以降、14〜15%で緩やかな上昇傾向にあったが、2011年に11%台に落ち込んだ。国・地域別順位でも2010年は中国に次ぐ2位だったが、2011年からは米国に抜かれて3位に後退した。2011年の東日本大震災と福島第1原発事故以降、日本食品の人気が下がったためとみられる。
日本食品の中では清酒やソース、菓子類など加工食品が46.1%で最も多く、農林産物は0.1%に過ぎなかった。
国・地域別では中国(29.5%)、米国(15.9%)、日本に続き、フランス(4.4%)、イタリア(4.3%)からの輸入が多かった。上位5カ国で輸入全体の63.7%を占めている。
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