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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 韓国駐在員報告

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韓国駐在員報告

2013年8月 経済
駐在員 : 澤井亨


    現在、韓国には、LCCが5社(済州航空、ジンエアー、エア釜山、
    イースター航空、ティーウェイ航空)あり、LCCによる韓国国内線及び国際線でのシェアが拡大している。今年度上半期の送客数等が公表されたことなどを受け、7月に入り、韓国の新聞等は、LCCに関する記事を多く記載した。ここでは、そのうち、2つを要約して紹介する。

    1 ローコストキャリア「高く飛んだ」(7月17日付け「ハンギョレ」)
     済州航空が、今年の上半期の実績を暫定集計した結果、2,057億ウォンを売上げ、62億ウォンの営業利益を上げたことを、17日明らかにした。韓国のLCCとしては、初めて半期当たり2,000億ウォン台を記録した。営業利益も昨年同期の6億ウォンの約10倍となった。他のLCC各社も好調だ。LCCの営業実績が好調である理由は、LCCが金浦・済州路線等の黄金路線でのシェアを高めるとともに、中国及び東南アジア等の国際線の開拓にも積極的に取り組んでいるためだと分析される。

    【韓国における大型航空会社・LCCの国内線シェアの推移】
                               (送客基準、%)



    2 LCC「プーケット・ライン」のジレンマ (7月17日付け「中央日報」)
     韓国から片道6時間30分を要するプーケットは、すなわち、韓国のLCCの国際線路線の中で最も長距離の目的地だ。韓国のLCCが保有する航空機で行くことのできる最も遠いところという意味だ。急成長を重ねてここまで拡大してきた韓国のLCCが、「プーケット・ライン」を超えるか、超えないかで苦悩している。
    このラインを超えるということは、すなわち、大型機を導入して本格的な長距離路線に就航することを意味する。LCC産業のパラダイム転換が行われるも同然だ。(中略)
    韓国のLCCにとって、十分な短距離路線が少ない。日本や東南アジア地域はほぼ飽和状態だ。中国は、既に多くの路線が開拓されていることに加え、航空自由化地域でないため、参入障壁が高い。
     2重3重に限定された領域を巡り、LCC5社が熾烈な競争をしなければならない。バンコク、香港等の人気路線の場合、複数のLCCが重複就航しているのが実情だ。熾烈な競争は、すなわち、価格引下げ競争と営業利益の低下を意味する。
     そのため、長距離路線就航の必要性が浮かび上がってくる。業界関係者は、「外からは、LCC業界がよく見えても、現在の構図が続くのであれば、成長の限界に到達する以外になく、早ければ2年以内に危機を迎えることもあり得る。」と語っている。


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