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ヨーロッパ駐在員報告
2001年2月 経済 駐在員 : 森貴志
世界携帯電話販売の伸びが鈍化
フィンランドの移動電話通信大手メーカーのノキアは、2001年の世界の携帯電話端末販売台数が業界全体で5億〜5億5000万台と、前年比25〜35%の伸びにとどまるとの予想を明らかにし、これまでの予想である5億5000万台を下方修正した。またノキアの推計では、
2000年の販売台数は4億500万台で、前年比45%の伸びを記録したという。
同社によると、2000年は端末販売全体のうち、買い替え需要が40%を占めたが、今年はこの比率が50%前後にまで上昇する見込みであり、今年下半期には販売の伸びが再び加速する見通しだとしている。
世界の携帯電話市場では、価格競争の激化で各メーカーの採算が悪化、米景気の減速などで需要の伸びも大幅に鈍化すると予想されることから、生産体制を見直す動きが相次いでいる。 世界シェアでノキアに次ぐ2位の米モトローラが既に生産縮小に動いているほか、同3位のスウェーデンのエリクソンは、携帯電話端末の生産から撤退し、全面的に外部委託することを発表している。
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