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北米駐在員報告
2000年2月 政治
駐在員 ： 若梅 真樹
米大統領選スタート
アイオワ州での党員集会を皮切りに、ニューハンプシャー州予備選と2000年米大統領選挙が本格的に始まった。
民主党は、ゴア副大統領が連勝し、指名獲得に向け幸先の良いスタートを切った。しかし、圧勝したアイオワ州での党員集会に比べニューハンプシャー州予備選では5ポイント差と辛勝だったため、ブラッドリー元上院議員の巻き返しが注目される。
一方、共和党は、初戦では本命のブッシュ・テキサス州知事が勝利したものの、ニューハンプシャー州予備選では、同州への集中的な戦略をとったマケイン上院議員が大勝した。
ブッシュ氏が、全国的な支持率や資金力で依然勝っているとはいえ、無党派層を取り込めず予想を上回る大差での敗戦となったことで選挙戦の行方が混沌としてきた。
いずれにしても、両党ともカリフォルニア州、ニューヨーク州などで一斉に予備選が行われる3月のスーパーチューズデーが当面の分岐点となりそうだ。
また、4年前の前回に比べ、約3週間も早い開催となったアイオワ州での党員集会は、大統領候補の選出に影響力を行使したい各州の先陣争いによって日程が前倒しされたためであるが、候補者にとっても重要な初戦であったとともに、各州にとっても選挙運動やマスコミ需要などによる経済効果の大きさから大事な初戦であったようだ。
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