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韓国駐在員報告2016年6月 経済 韓国銀行(韓国の中央銀行)によると、韓国の家計債務は2016年3月末に1,223兆7千億ウォン(約113兆7千億円)で、2015年末に比べ20兆6千億ウォン(1.7%)増え、その増加幅は1〜3月としては過去最高だった。これまでの増加幅の最高は2015年1〜3月(13兆ウォン)だった。特にいわゆる銀行よりも相互金融、セマウル金庫(日本の信用金庫に類似)、相互貯蓄銀行など非銀行金融機関(ノンバンク)による家計向け融資が大きく増加した。また、増加幅20兆6千億ウォンのうち銀行による融資は5兆6千億ウォン(27.2%)で、残る15兆ウォン(72.8%)はノンバンクによる貸し出しだった。家計が貯蓄銀行、保険会社、クレジットカード会社などノンバンクから借り入れた資金は銀行の2.7倍に上っており、ノンバンクの貸出金利は銀行よりも高いため、家計債務の質は悪化することになってしまう。韓国銀行は「銀行の与信審査強化などで、銀行の審査をクリアできない家庭がノンバンクからの借り入れにシフトしたとみられる」と分析した。なお、このことを裏付けるように韓国政府は、2016年2月から銀行の住宅担保ローンの所得審査を首都圏で強化したところである。 |
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