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韓国駐在員報告

2014年6月 社会・時事
駐在員 : 野原靖


5月28日に済州道西帰浦(チェジュド・ソギポ)のヘビチCCホテル&リゾートで開かれた済州フォーラム開幕式で、参加者がセウォル号犠牲者のために黙祷。「済州(チェジュ)フォーラム」2日目の29日に開かれた「世界指導者セッション」では「新しいアジア設計」をテーマに成長と繁栄、平和と安保が共にするアジアの未来について討論された。アジア未来研究院のパク・ジン常任代表の司会進行で、韓昇洙(ハン・スンス)元首相、ギラード元豪州首相、李肇星・元中国外相が意見交換した。世界経済を導く成長エンジンであり北核問題、歴史対立、領土紛争が今なお残るいわゆる「アジアのパラドックス」現象が主な内容として言及された。また米国の「アジア回帰」政策についての議論も行われた。
ギラード元首相は、「歴史を直視して認め、犠牲者に配慮しながらも包括的パートナー関係を結ぶことができる視点がある」としながらアジアの未来を楽観視した。「アジア人のアジア」を強調した李・元外相は「域外の国家がアジアで力を発揮することを防いで、アジア人が外交活動でお互いの信頼を高めながら問題を解決すべきだ」と話した。韓元首相は「長期的な平和と協力を可能にするには、アジアでも欧州連合(EU)のような構想が必要だ」として「ただし変化した状況を考慮して二者択一のアプローチ方式が必要だ」と提案した。次は参加者の主な発言。

▼李肇星・元中国外相=中国は米国との友好協力関係を発展させて行くだろう。すべての国が平等で相互に尊重して、内政には不干渉との国連憲章に従うだろう。国連加盟国として、すべての国は他国の内政に干渉できない。中国は国際舞台でこうした立場を明らかにしてきた。米国の指導者が分裂主義者の活動に関与したり、彼らに会ったりすることに賛成しない。南シナ海について言えば、現在、主権は中国にある。ベトナム・フィリピンとの紛争があるが、平和的交渉を通じて解決することを希望する。いくら大きな国でも域外の国が割り込んではいけない。夫婦関係にも対立がないわけではない。人々が一番嫌うのが第3者だ。習近平・中国国家主席の訪韓を控えた今、韓中関係はいつにも増して良い。高位層の訪問を通じて両国の友好関係は発展するだろう。他国がぜひ見習うべき模範的な関係に発展するだろうと考える。

▼韓昇洙元首相=繁栄なしに平和は可能ではなく、平和なしに繁栄が可能でもない。1つのアジアを追求するにあたり、ビルディング・ブロック方式の二者択一のアプローチが必要だ。EUも最初は欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を通じて原材料を管理するところから出発した。その次の段階がローマ条約だった。アジアのための新しい設計をするならば、環境・教育などの課題のためのビルディング・ブロック方式が可能だ。少なくとも経済領域でブロックを作ることができる。100件以上の自由貿易協定(FTA)がアジアで締結された。このうち領域内のものは半分以上だ。自由な貿易を推進する過程で領域内の経済ブロックを作り、これが共同体の基盤になるだろう。



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