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東南アジア駐在員報告2007年10月 経済 フィリピン・・・マリン・リゾートアイランドの県企業 フィリピンのセブはマリンリゾート地として有名で、マクタン島東海岸はリゾートホテルが連なり、日本からも大勢の観光客がこの地を訪れる。 このマクタン島では2つの輸出加工団地に約80社の日系企業が操業しており、これは加工団地所在企業の約50%に匹敵する。その中の1社に、静岡市に本社を置く株式会社タミヤの現地法人タミヤ・フィリピン(以下「同社」と言う)がある。 同社は、大きくホビー部門、金型部門、パッケージ部門の3つに分かれており、全従業員1,200名のうち900名がホビー部門、金型部門に200名、パッケージ部門には100名が配置されており、日本人駐在員は10名。製品の輸出先は日本本社の他、東南アジア、欧米のディーラーである。 同社は、金型製作から最終梱包資材までを一貫生産している。1995年の操業開始以来、金型の内製化を進めてきた結果、2004年には金型工場棟を完成させ、射出成型金型の内製化は、更にスピードアップしている。パッケージ部門も、関連企業の技術指導を受けながら内製化を進めた結果、現在はパッケージ、組み立て説明書は全て内製化し、更にマクタン島内の日系企業へパッケージ、取り扱い説明書を供給している。 今後は、射出成型の一般工業用金型、更にはダイキャスト金型の外販を目標としており、パッケージ部門同様にフィリピン国内の日系企業からの注文を取り付けられるように、金型部門を充実させるべく社員教育を進めている。 フィリピンのITソフトエンジニアの技術は日系企業の要求に十分こたえるだけのレベルを持っている。セブ地域は、教育の盛んな地域で、比較的高い教育レベルの従業員が確保できること、英語が通じること、マニラ周辺に比べ低賃金なこと、セブ地域の人々が比較的穏やかな性格であることなど、輸出加工団地内企業としての各種奨励制度の他に様々な利点がある。 |
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