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ホーム > 交流・まちづくり > 国際交流 > 地域外交課 > 海外駐在員報告 > 東南アジア駐在員報告

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東南アジア駐在員報告

2008年5月 経済
駐在員 : 獅倉 浩


フィリピン・・・ お米不足は大問題

    フィリピンの人々はご飯が大好きだ。朝・昼・晩の3食は当然ご飯、3時のおやつにもお米でできたお菓子を食べることも珍しくない。アメリカ生まれの外食チェーン店「ケンタッキー・フライド・チキン」でさえ、フィリピンではご飯とフライドチキンのセット・メニューがあり、これが人気メニューになっている。
    米の年間消費量を比べても人口約1億3千万人の日本が約9.5百万トン、人口約8千5百万人のフィリピンが約13百万トンであるから、いかによくお米を食べるかがわかる。
    また、フィリピンは年間約2百万トンを輸入米に頼っている米の輸入大国でもある。主な輸入先はベトナムで、タイ、アメリカからも輸入している。
    さて、こんなフィリピンであるから昨今の米不足は大きな問題である。中東やアフリカ諸国の人口増加による需要増加、バイオエネルギー燃料作物への米作からの転作、異常気象による収穫の減少、原油価格上昇による化学肥料の値上がり等が重なり、アジア域内では米が不足し、それに伴い価格が上昇している。米の輸出国であるはずのベトナムや中国では、自国内に流通する米を確保するために輸出を抑制するに至っている。東南アジア地域最大の米輸出国であるタイでも米が不足するという不安が広がり、一部の国民が買いだめに走ったことからコメ価格が上昇したが、政府が「米不足の噂による買いだめによって価格が高騰しているが、米は十分な量確保できている。米の輸出に影響することはない。タイは米の供給国として、その責務を果たす義務がある。」と発言し、便乗値上げをする事業者や、買いだめに走る国民をたしなめている。
    フィリピン政府は、米の価格上昇は免れないが国民が必要な量は確保すると説明している。最貧の10地域には60万ヘクタール分の生産を、その他の地域には50万ヘクタール分の生産地を援助金によって追加するプランがあると発表し、国民の不安を払拭しようとしているが、プランどおりに進まないと言うのがフィリピンの政治であるだけに不安が大きい。


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