北米駐在員報告
2001年1月 社会・時事 駐在員 : 若梅 真樹
ボディガードの庶民化
かつてボディガードを雇うのは、政府要人や人気歌手、大企業の経営者などに限られていたが、現在は、“パーソナル・プロテクション・エージェント”として、ボディガード業界が一般市民にも進出してきているとウォール・ストリート・ジャーナルが伝えている。
バージニア州にボディガード養成機関を持つコビッツ氏によると、職業としてのボディガード人口は、80年後半からほぼ2倍の15,000人に上り、業界全体の年間収入は、900万ドルから12億ドルに増加する見込み。具体的には、ボディガード1人を雇うのに時間当たり40ドルが相場で、さらに、特別なケースでは上乗せされ、ヤンキースタジアムへのエスコートでは、完全防備のリンカーンで駐車場まで行き、武器を持ったボディガード2人がついて約2,000ドルかかるという。
最近では、ストーカーに脅える女性や破産寸前の保険業者が契約者から身を守るためにガードを頼むケース、また、健康を損なったり家族を失ったりして心の拠り所をなくしている人からの、さらに、一緒にショッピングに付き合って欲しいといった依頼などが多いということで、時代の流れを反映したものとなってきている。
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