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韓国駐在員報告2016年6月 社会・時事 韓国は日本との間で熾烈な外国人観光客招致合戦を繰り広げているが、2014年11月以降は1年5か月連続で日本を下回っている。その原因として、テーマパークなどの観光インフラが日本と比べて劣勢なことや円安などが挙げられている。2014年までは日本よりも韓国に、はるかに多くの外国人観光客が訪れており、特に2000年代後半からは、毎年2桁以上も急激に増えていた中国人観光客が大きな影響を及ぼしていた。そのおかげで韓国には、2012年に1,114万人もの外国人観光客が訪れ、外国人観光客千万人の大台を日本より先に達成したが、日本は2014年から本格化した円安をきっかけに外国人観光客にとって観光旅行費が安価で済む行き先となり、徐々に韓国を追撃し始めた。また、何度も行きたくなるテーマパークや良質なサービスを提供するホテルなど、しっかりした観光インフラの存在もこれを後押しした。さらに、外国人観光客受け入れのためノービザ対象国を拡大するなど、入国制度を整備したことも奏功しており、結果としてこれらが、2015年の訪日外国人数が1,974万人へと急増した要因といえるだろう。 |
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