東南アジア駐在員報告
2009年2月 政治
駐在員 : 獅倉 浩
シンガポール・・・観光目玉シンガポール・フライヤーの故障
原因の究明と類似事故の再発防止策を警察に提示し、警察が承認した場合に限り再開が認められることになる。事故の原因は電気系統のトラブルであると解明されたものの、再発防止策の対応に時間を要している模様で、防止策としては運転システムのバック・アップを二つ導入するそうである。
一つは主要運転システムと同じく運転・制御するもので、もう一つは主要運転システムとバックアップ・システムの両システムが動かなくなった場合に作動させる巻き上げシステムで、これを作動させることによって、カプセル内の全乗客を二時間以内に安全に地上に降ろすことができるのだそうだ。
シンガポール・フライヤーの建設は日本の大手重工業メーカーが携わっており、今回のバックアップ・システムの設置についても協力しているが、部品の調達などの所要時間が運営会社の希望するように速くはいかず、摩擦が生じているようだ。運営会社はチャイニーズ・ニューイヤー(1月26日)には間に合わすと計画していたが、少なくとも私が原稿を書いている今日(1月25日)は動いていない。
今回の事故では、同アトラクションにテナントとして入居しているお土産店、飲食店などへの影響も少なくなく、せっかくの書き入れ時の年末・年始を逃してしまった彼らにも気の毒である。
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