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東南アジア駐在員報告2022年4月 社会・時事 東南アジア諸国では、オミクロン株による新型コロナウイルス感染が続いているが、国際的な往来の回復を目指して先を争うように渡航制限の緩和を発表している。これにより日本からの渡航も現実味を帯びてきている。シンガポールでは、4月1日からワクチン接種完了を条件に全ての国や地域からの入国を認めることを発表した。依然として、PCR検査や迅速抗原検査(ART)が必要になるが、待機措置はなくなり、渡航制限を単純化、簡素化して受け入れの促進を図る狙いだ。これまでテスト・アンド・ゴー(Test&Go)※1やサンドボックス※2で隔離なしの受入れを進めてきたタイでは、渡航前のPCR検査について4月1日以降は撤廃することを決定した。すでにインドネシアやベトナムでも1泊隔離での入国が可能になっている。シンガポールでは4月から屋外でのマスク着用義務の撤廃など、国内における規制の緩和も発表されており、リー・シェンロン首相は「ビジネスと国際航空ハブとしてのシンガポールの地位を取り戻す」と力強く国民に宣言している。 |
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