韓国駐在員報告
2021年1月 経済 駐在員 : 小関 克也
静岡県と友好関係にある韓国忠清南道(チュンチョンナムド)の年間水産食品輸出額が初めて1億ドルを突破することが確実視されている。
12月15日の道の発表によると、10月末現在の水産食品輸出額は9,315万ドルで、9月末の8,284万ドルより1,000万ドル以上増加、年間輸出総額1億ドル突破に王手をかけた。輸出相手国は中国が最も多く2,821万ドル、ついで米国が2,261万ドル、台湾500万ドルなどとなっている。また、 最も好調な輸出品は「味付け海苔」で、10月末現在、昨年同期比で4倍以上の7,762ドルが輸出されており、輸出総額の実に80%以上を占めている。
道は水産食品輸出額が急増した背景として、新型コロナ禍で手軽に購買・消費できる食品需要が増加したためと分析した。特に味付け海苔は賞味期限が長いことに加え、重さも軽く配送が便利なことも好まれている要因のようだ。
ヤン・スンジョ道知事は「新型コロナの影響で全国では水産食品輸出額が15%ほど減少したが、忠清南道は唯一増加した」とし「水産食品を未来成長・高付加価値を備えた産業として育成し、2030年には3億ドル輸出を達成する」と述べた。
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