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韓国駐在員報告

2022年9月 経済
駐在員 : 高橋 誠


 8月31日、岸田首相が会見で9月7日から入国者数の制限を2万人から5万人に引き上げるとともに、添乗員なしのツアー実施も可能とすることを発表した。併せて、これまで義務付けられていた出国前72時間以内のPCR検査の陰性証明書提出が不要となった。韓国政府もこの発表の後、同じく義務付けていた出国前48時間以内PCR検査の陰性証明提出義務を9月3日より解除することを発表した。
 これらの発表により、両国の往来に必要だった2回分のPCR検査が不要となった。旅行者にとっては、明るいニュースだ。2回分のPCR検査費用約1万円〜3万円の節約というだけでなく、検査機関を探したり訪れたりする手間や時間も節約できるからだ。
 当事務所にも親しい韓国の旅行会社から「静岡で安くPCR検査を受けられるところを紹介してほしい」という問い合わせをいただいたこともあった。いくつかある旅行会社の悩みの種のうち、大きな部分がなくなったのだから、ホッとした関係者も多いことだろう。「添乗員なし」ツアーも可能となることで、韓国の旅行会社は「航空券(エア)」+「ホテル」の通称「エアテル」商品の販売にも乗り出すことができ、自由度の各段に増した旅行商品が出れば、日本への旅行を決める韓国人も増えることは確実だ。
 しかし、これで「コロナ後最も行きたい旅行先」1位の日本が本当に1位になるかと言えばそうではない。まだ日本側の入国者数に上限があるということは、運航路線数に制限があるということであるし、最大の課題である「無査証(ノービザ)渡航」の再開が未だ果たされないからである。
 韓国の国民から見れば、自国への入国前にPCR検査の陰性証明が不要となるメリットは、他の海外旅行にも適用される。今、日本より便利に渡航できる近場の旅行先は、ずばりベトナムやタイなどの東南アジア諸国だ。旅行業界の関係者によると、今は日本や中国、台湾の海外旅行者がまだ少ないので、東南アジアの旅行商品は今年いっぱいは確実にお買い得な状況らしい。年内は東南アジアへ行く旅行者が増えるのではないか、と予想していた。富士山静岡空港への韓国便の路線回復を図りたい駐在員としては、まずは日本政府にノービザ渡航の再開を宣言してもらいたい。東京・大阪・福岡などの主要路線の搭乗実績が安定しないことには、航空会社も地方路線を真剣に検討できないからだ。もどかしい日々が続くが、今後も往来回復への期待を背景に、旅行先としての静岡県の魅力発信に努めていく所存である。


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