東南アジア駐在員報告
2018年12月 経済 駐在員 : 芦澤 裕之
10月12〜14日の3日間、ジャカルタのショッピングモールで開催されたジャパントラベルフェアに静岡観光PRブースを出展した。フェアには土日を中心に多くの消費者が訪れた。
2014年にIC旅券保持者に対する訪日ビザの免除が行われたインドネシアでは、訪日旅行のFIT(個人旅行)化が急速に進展している。旅行会社はグループツアーの販売に苦戦し、格安航空券や交通パス、テーマパーク入場券などのチケット販売が主な業務となってきている。
訪日旅行をテーマにしたこのイベントでは特にこの傾向が強く、静岡ブースに情報を取りに来る客はほぼ全員がFITである。交通パスを準備し、オンラインの旅行会社や民泊サイトを使って宿泊先を探している。ほとんどが具体的な旅行予定があってフェアを訪問してくるため、案内に対する集客効果は高い。
静岡ブースで問い合わせの多い観光地は圧倒的に富士山である。相変わらず静岡側よりも河口湖、箱根の問い合わせが多い状況にあるため、これらの定番観光地から三島スカイウォーク、富士山世界遺産センターなどへの行程の案内に注力している。また、河津桜は徐々に浸透しており、最近では「知っている」「行ったことがある」という方も出てきている。地道で継続的なPRの重要性を示す事例である。
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