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台湾駐在員報告

2013年6月 社会・時事
駐在員 : 宮崎悌三


    違法でんぷん粉-食品の安全性にゆれる台湾
     日本から台湾に来られた方が期待する一つに、安くておいしい台湾グルメがある。今、台湾のメディアを日々賑わせているのは、違法でんぷん粉による食品の安全性である。
     問題の化学物質は、無水マレイン酸といい、この化学物質を添加したでんぷん粉が、麺類や肉団子などの食品に広く使われていたことが明るみになったことが発端である。
    日本では、食品衛生法の天然香料基源物質に分類されているマレイン酸(食品に香りをつけ、おいしさを増す香料として使用)や無水マレイン酸を原料に作られるフマル酸(豆腐用凝固剤、かんすい、ハム・ソーセージの結着剤等に使用される食品添加物質)の親戚とも言える物質であるが、台湾においては、でんぷん粉への使用が認められている21種類の添加物質には含まれていない。
    無水マレイン酸を加えたでんぷん粉を使用した食品は、歯ごたえが良くなり、台湾の人が好む食感となる。報道によると、毒性は低いとされ、誤って体内に取り込んだとしても、多くの水分を摂取することにより、対外に排出されるとされる。
     台湾において、でんぷん粉から作られる様々な粉の種類は非常に多く、それらの粉類を使った食材、食品はさらに多い。台湾を代表する大企業から道端に店を構える「小吃(シャオツー)」店まで、問題のでんぷん粉の使用有無を公的機関に証明してもらうまでは、客足も遠のき、営業に影響が出ている。
     行政院衛生署(厚生労働省に相当)は、5月27日、でんぷん製造所や卸売業者全部を対象に、問題のでんぷん粉の有無について、3日以内に検査を終えるよう出先機関に指示し、飲食店や小売店に対しても、検査で問題のでんぷん粉が含まれていないことが判明した場合、6月1日から安全証明書を店内に掲示するよう求めている。
     日ごろから気軽に食べられる台湾のグルメであるが、台湾の人々も原材料が自然の状態に近く、はっきりしている食品を求める傾向は、国や地域を問わない。


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