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中国駐在員報告

2000年6月 社会・時事
駐在員 : 今村理一郎


    中国の治安
    今年4月、南京市においてドイツ人駐在員とその妻、二人の子供が殺害された。さらに5月11日には、上海駅近くのホテルで日本から出張中の日本人会社員が殺害され、金品が強奪される事件が発生した。現地の新聞報道によると江西省鷹潭市出身の男二人と北京市出身37歳の女の3人組の犯行で、女がホテルの部屋に電話し、一人で泊まっている客を探し、ドアを開けさせたすきに、背後に隠れた男が部屋に侵入し、鋭利な刃物で複数個所刺して殺害したというものであった。犯人は,最初から殺害の意思があったかどうか不明であるが、この3人組は、この事件の前に広東省東莞市のホテルで20数人の宿泊客を刃物で脅し、客の金品を一つ残らず強奪するという事件をおこしている。
    最近の上海市内の犯罪を見ると、そのかなりの部分が外から出稼ぎ等で来ている所謂「外地人」が起こしている。この要因は,いろいろ考えられるであろうが、やはり内陸部と沿海部の経済格差の拡大、汚職の蔓延など社会的矛盾が顕在化する一方、物質的欲望の充足を煽られるといった現代社会では不可避的現象で、今後も犯罪は増加し、しかも犯行年齢も低年齢化していくだろう事は予測に難くない。
    こうした情勢の中、一般的に裕福と見られている日本人は、犯罪の対象となる可能性がより高いということを認識しなければならない。上海の事件も南京の事件も事前に犯人との面識はまったくなかった点を考えると、誰もが被害者になりうるということである。
    中国は、かつては治安が極めて良いとされていたが、最近は都市部ばかりでなく内陸部でも相当悪化してきている。仕事や旅行で中国を訪れるさいには、くれぐれもこの中国の変化を忘れないようにしていただきたい。4つ星、5つ星のホテルと言ってもその保安を信用することなく、ドアを開ける時は、覗き窓から確認し、素性の分からない人間は自室に招じ入れないようにしていただきたい。
    参考:中国の青少年の犯罪(刑事責任年齢は14歳)
    未成年者の犯罪件数は約15万件、未成年者の刑事犯は約3万人、犯罪者に占める未成年者の割合は、14%である。犯罪の低年齢化も顕著で、1970年代の平均に比べ2〜3歳低下し、13歳以下の犯罪が急増している。


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