韓国駐在員報告



2019年9月 社会・時事
駐在員 : 野原 靖


8月23日、最近の日韓情勢の現状を踏まえ、韓国駐在地方公務員等連絡協議会が開催され、関係機関や韓国自治体に派遣されている職員から情報提供や報告がなされた。
主催の(一財)自治体国際化協会(CLAIR)ソウル事務所からは、日韓自治体間交流の調査結果が共有された。それによると、韓国自治体との間で姉妹(友好)都市提携を行ってから、今年で10年刻みの周年記念を迎える日本の自治体は全部で19団体あり、このうち周年事業を開催する団体は10団体で、開催を中止・縮小した団体が3団体、さらに保留や検討中の団体が6団体であった。民間交流については、中止になったものも少なくないが、予定通り実施されるものも多数あるとのことである。
また、日本政府観光局(JNTO)ソウル事務所からは、韓国LCCを中心に日本路線の6割以上が減便・運休となり、9月の行楽シーズンや冬季ダイヤへの影響が大きく懸念されるとの報告があった。これについては、実際、本県の富士山静岡空港に就航していたエアソウルの10月以降の運休が発表されるなど、本県の路線就航にも影響が出たところである。一方で、官製反日キャンペーンや行き過ぎた不買運動、訪日拒否に憂慮の声も多く、シャイジャパン(黙って日本へ行く層)も少なくないとの報告があった。
 当事務所では、5月のチェジュ航空就航を受け、インバウンド広報に向けた準備をしていたが、今は本県に限らず、他の自治体も情勢を敏感に見守っているところである。今後も引き続き、韓国内の関係機関との情報交換を行っていく予定だ。

日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧


このページの先頭へ戻る

このページに関するお問い合わせ

知事直轄組織地域外交局地域外交課
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
電話番号:054-221-3066
ファクス番号:054-221-2542
kokusai@pref.shizuoka.lg.jp