中国駐在員報告
2019年2月 経済 駐在員 : 石井 亘
中国では北京市、上海市などの大都市を中心に日本食が人気を集めており、日本料理店の店舗数は毎年増加している。日本料理店の増加にあわせて、日本酒の消費も増えている。直近の2017年データでは日本から中国向け日本酒輸出量は約3,300kl、輸出額は26億6,000万円で、10年前の2007年と比較し、量で約7倍、額で約10倍と好調に推移している。
日本酒の主な販路は日本料理店であり、特に高級店では日本から輸入された各地方の高級な地酒が好まれている。日本の大手酒造メーカーは中国国内で日本酒を製造しているが、価格設定が低いものが殆どで高級店では取り扱われていない。
当事務所では静岡県産日本酒のPRを目的に1月25日に上海市内の日本料理店を会場として県産日本酒の紹介と県観光PRのためのイベントを実施した。今回のイベントは既に日本への旅行経験もある日本好きな中国人を対象として各銘柄の特徴や風味などを細かく説明し、参加者からのフィードバックを直接知ることを狙ったが、静岡県産日本酒を囲み楽しいイベントとなった。
生鮮品、野菜等と違い日本酒は正規の手続きを経れば中国への輸出が可能であり、中国に県産日本酒を輸出しようと考えている県内事業者も存在することから、当事務所としても協力を惜しまず、県産日本酒輸出を進めて行ければと考えている。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|