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中国駐在員報告

2020年9月 経済
駐在員 : 浅原 敏治


 中国で省を跨ぐ団体旅行が再開して1ヶ月となる中、上海出発の国内人気観光地のランキングがあるサイトで発表された。上位5つは、蘭州(甘粛省)、三亜(海南島)、厦門(福建省)、南通(江蘇省)、敦煌(甘粛省)。いずれも新型コロナウイルスの感染者が少なく、観光客にとって安全であることから人気となったと報じられている。例年、夏休み期間は海外旅行が主流となる。今夏に海外旅行を考えていた旅行客の一部が上海から離れた甘粛省を選択したようである。なお、南通は、上海からの新幹線路線が開通し、アクセスがよくなったことで人気となったようである。
 ある旅行社は、自社の旅行商品の売上げについて、オフライン(店頭販売)が前年同期の10%、オンラインは45%まで回復したと発表した。人気観光地の海南島の観光客数も前年同期の30%で、コロナ前の状況への回復にはまだ時間がかかるようである。


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