ここから本文です。
中国駐在員報告
2006年6月 社会・時事 駐在員 : 小杉 長生
昨今の原油高に伴って、タクシー料金が値上りした。中国で乗用車が利用する93号ガソリンが、1998年の2.32元(約33円)/リットルから2006年3月の4.65元(約65円)/リットルに上がった。
上海市のタクシー料金は、5月11日から基本料金(3km以内)が10元(約140円)から11元(約154円)へ、3km〜10kmが2元(約28円)/kmから2.1元(約29円)/kmへ、10km以上は3元(約42円)/kmから3.2元(約45円)/kmとなり、23時から5時までの深夜料金は昼間の30%アップで据置きである。
ただ、市内にはタクシー会社が150社以上、タクシーが5万台前後あるため、新料金に全て変わるのは6月1日以降になる予定である。実際、今まで浦東国際空港から自宅まで140元(約1,961円)前後であったが、5月21日には160元(約2,242円)となった。
北京市では5月20日から基本料金(3km以内)10元(約140円)は変更がなかったが、3km以上の1.6元(約22円)/kmが2元(約28円)/kmに変更になり、これも車の台数が多いため7月1日以降に全て新料金に変わる予定である。
上海市のタクシーはメーター制になっており、どこで乗っても問題がないが、要注意の乗車地域が1ヶ所ある。それは龍陽駅近辺である。ここ龍陽駅は、浦東国際空港から時速約450キロの最高速度で走行し、観光客等に人気のあるリニアモーターカーの到着駅である。ここではメーターを使わない白タクシーもいるのでトラブルには注意が必要である。ただし、強生・錦江・大衆(衆は中国文字で「众」である)の3社は一応安全なタクシー会社であると、地元ではいわれている。
(注)中国通貨1元=14.01円(5月29日現在為替)で計算した。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|