中国駐在員報告
1999年4月 政治 駐在員 : 今村 理一郎
・中国の地方指導層、若返り、高学歴化傾向
97年から、各省、自治区、直轄市の党・行政指導層の人事異動が進められ、昨年の初めまでにほぼ完了したが、今年も13の省・区・市で党・行政責任者18人が更迭された。全体から見れば、地方幹部の若返りが図られ、教育レベルと専門知識のアップが流れとなっている。現在の31省(区、市)の省共産党地方党委員会書記長は平均年齢が59.16才で、昨年より0.23才若くなった。省長については、若手を抜擢せよとの中央からの指導により、平均年齢が57.23 才と昨年より2.8 才若くなった。
また、地方指導層の人事異動におけるもう一つの特徴は、これらの指導者の高学歴化が進んだことである。新たに選任された地方指導者のうち、博士資格を持つ者が1人、修士資格を持つ者が6人、大学卒業者が44人となった。国情に詳しく近代的な科学文化に関する知識を備え、指導能力が高くかつ若い指導者が選抜され、国の発展に寄与している。彼等は国有大企業、或いは大学・科学研究機関での実地経験も持ち、将来中国の中堅になると見られている。
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