中国駐在員報告
2019年4月 社会・時事 駐在員 : 石井 亘
中国国務院は3月22日、今年の「五一(メーデー)」休暇期間変更に関する通知を発表した。国務院による批准を経て、2019年5月1日から4日までの計4日間が休みとなる。4月28日および5月5日は振替出勤日となる。
振替休日ではあるが従前の一日のみの祝日が4連休となったことを受けて、通知発表後直ぐに最も検索されるニュースとなり、「金曜日に起こった最も幸せな決定」などの書込みと合わせ発表後3時間で検索者数は延べ3億人に上った。
国務院は休暇期間を変更した理由を発表していないが、旅行業の振興と国内消費の増加を意図したものであると推測されている。
国内旅行には十分な期間であり、前後に有給休暇を加えれば6日間から9日間の海外旅行も可能なことから急遽旅行の計画を準備する人が増加した。大手旅行社Cトリップの予約アプリケーションでの旅行検索と予約は発表後1時間で利用者数が50%増加したほか、上海から国内人気旅行先の一つである陝西省西安市への航空券の購入価格が2倍に値上がりした。生活水準の向上が続く中国では、旅行者数は年々増加している。中国旅行協会のデータでは昨年の「五一(メーデー)」休暇は3連休で旅行者数は延べ約1億4,700万人であった。今年の旅行者数は昨年を大きく上回ると同協会は予想している。
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