北米駐在員報告
2000年4月 経済 駐在員 : 若梅 真樹
米経常赤字史上最大に
商務省が発表した99年の経常収支の赤字額は、対前年比53.7%増の3,389億1,800万ドルと2年連続で過去最大を更新した。米国が史上最長の景気拡大を続け、国内需要が活発に推移していることを反映し、貿易赤字が大幅に膨らんだことが経常赤字拡大の最大の要因としている。
99年の貿易赤字は、2,676億ドルとこちらも2年連続で過去最大となり、1月の貿易統計でも280億ドルの赤字と92年に現行方式で統計を取り始めてからの最大を記録し、赤字増加傾向が続いていることが明らかとなった。
また、連邦準備制度理事会は、フェデラル・ファンド金利の誘導目標を0.25%引き上げて年6%に設定。昨年6月以降の引締め局面では5回目の利上げとなり、今後は、さらに利上げなどによる内需抑制により、加熱気味の景気を冷まし、将来のインフレを回避する引き締め型の金利政策が続くものと見られている。
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