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ヨーロッパ駐在員報告
2001年5月 政治
駐在員 ： 森貴志
４月27日付の英紙タイムズによると、ユーロ圏参加各国がユーロ紙幣・硬貨への切り替えを短期間で完了させると決めたことで、英国は来年中にユーロ圏参加の是非を問う国民投票を実施することになりそうだと報じた。
ユーロ紙幣・硬貨の流通は2002年１月から始まり、６月までかけて従来の各国通貨を回収する予定になっていたが、参加12カ国の大半は２月末までの回収完了を目指している。もしこの短期変更が成功すれば、欧州大陸に旅行する英国民がユーロに抵抗感を抱かなくなる可能性が強くなるだろう予想している。
同紙によると、英国内のユーロ導入賛成派にとっては格好の材料ということでこれを利用しようと勢いづいている。そのため来年春か秋に国民投票が行われる可能性があるという。
ちなみに推進派であるブレア首相は、今年６月７日にも見込まれる総選挙後に国民投票を行う方針を示してきた。ただ、英国の世論調査では今も導入反対が多数派となっている。
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