韓国駐在員報告
2021年5月 経済 駐在員 : 高橋 誠
韓国の辛みといえば唐辛子だが、わさびの消費も伸びている。
4月下旬、韓国国内最大手の大型マートのバイヤーを訪ねたところ、当事務所の仲介で4年前に輸入開始した県内産わさびチューブが、初年度比で売上が6倍に伸びているとの朗報に接した。
ただ、最近は中国産わさびを使用した韓国企業のわさび商品も販売好調。例えば、お刺身などと食べるイメージの強いわさびだが、肉をよく食べる韓国で、パッケージに牛肉とわさびの写真を載せたウムトゥリ社の「肉類n生わさびと」という商品も人気だそうだ。それでも、静岡わさびには、味の違いがわかる固定客がついており、「安定した地位を築いたから大丈夫」と、バイヤーから頼もしい言葉を伺えた。
県産の根わさび(生わさび)を輸入する事業者も現れた。LinKo.S International(シン・チホ代表)は、昨年から高級寿司店・日本料理店へ売り込み、その取扱を徐々に拡大している。さらに、本物のわさびの味を韓国の個人家庭に届けようと、オンラインショップ「ワサビカゲ(日本風に言えば「わさび屋」)」をオープン。なんと、静岡の生わさびが韓国にて、オンラインで買える。静岡人として、うれしい限りである。
シン代表は、静岡県の友好交流先である忠清南道の牛肉とのセット販売も行っており、当事務所では、旅行に行けない韓国の方々が参加する無着陸飛行ツアー(訪問先は九州)中のイベント景品としてこの肉わさびセットを提供。併せて静岡県のPRも行った。
「美味しい」は世界の共通語。人の往来ができなくても、「わさび」が頑張っている!
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