北米駐在員報告
1999年10月 社会・時事 駐在員 : 若梅 真樹
進むキャンパスのインターネット化
USAトゥデーによると、米大学生約1, 500万人のうちの85%がコンピュータを所有。60%以上が毎日ウェブサイトにアクセスしているという。本代、衣料費、部屋代などを含めた大学生の支出は、2000年には約1,050億ドルで、うち7億ドルがオンライン関連、これが2002年までには40億ドルを超えると予想されている。
ドーム・ストア・ドット・コムでは、キャンドルから家具までの寮で生活をするのに必要なあらゆる商品を販売。また、オハイオ州立大、ウイスコンシン大、ミシガン大の生徒は、バーシティ・ドット・コムで講義の要点を復習できるという。今や入学願書や登録に始まり、学科のリサーチ、生徒間や教授との会話、行事予定、学内メールサービスなどの関連情報を提供するサイトまで多くのビジネスがキャンパスに進出している。
また、キャンパス内に約2,000台のコンピュータを設置し、99年には、オンライン雑誌で最もコンピューターネットワークの環境が整った米大学トップ10にも選ばれたインディアナ大では、マイクロソフトと600万ドルで、全生徒、教師、スタッフに対する人気ソフトウエアの無制限アクセス契約を結んだり(毎学期100ドルの使用料が必要)、カーネギー・メロン大では、ルーセント・テクノロジーと提携し、キャンパス全体に無線送信機を設置、250ドルでワイヤレス通信カードを購入すれば、電話回線を通さずインターネットを利用できるなど、コンピュータは、学生の生活に完全に溶け込んでいるようである。
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