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韓国駐在員報告

2012年12月 経済
駐在員 : 外山 靖


    韓国を訪問した外国人観光客が、11月21日に年間ベースで初めて1千万人を突破した。韓国文化体育観光部は、韓国観光公社等とともに同日、仁川国際空港で記念式典を行った。外国人観光客1千万人は昨年も期待されたが、結果的に980万人と一歩及ばず、今年の悲願達成となった。


    外国人観光客年間1千万人達成の背景には、主要20か国首脳会談(G20サミット)の開催や2018年平昌冬季五輪大会の誘致成功、世界に広がる韓流ブームが後押ししたことがある。

    韓国の外国人観光客統計が始まった1955年6月から約20年後の1978年に初めて100万人を突破した後、2000年に500万人を突破、昨年は980万人でわずかに届かなかった。韓国政府は、外国人観光客1千万人を目標に、2010年から「韓国訪問の年委員会」を設立し、積極的な広報・マーケティングを行ってきた。

    文化体育観光部の崔光植長官は記念式典のあいさつで、「これまで韓流ブームや観光制度の改善、G20サミットの誘致などを通じて、積極的に韓国の広報に努めてきた成果が、外国人観光客1千万人達成につながった」と述べた。
    同部は、年末までの1か月間に約100万人が韓国を訪れるとし、最終的な外国人訪韓客数は1,130万人になると予想した。

    ○国籍別内訳‐中国人観光客の増加
    国籍別では、中国人観光客の増加幅が大きい。10月までの中国人観光客数は、昨年同期間に比べて29.5%増の244万人を記録した。最も多いのは日本人観光客で、これまで300万人が韓国を訪れている。しかし、増加率は14.0%で中国より低く、年末まで中国人観光客の増加傾向が続いた場合、日本人観光客数を上回る可能性もあると文化体育観光部は予想している

    日本人観光客の増加は、円高や韓流人気の継続、安東仮面劇フェスティバル(慶尚北道)などの地方観光商品の開発といった、観光客誘致の成果とみられる。一方、中国人観光客については、ノービザによる済州特別自治道観光の開始や団体観光客に対してインセンティブを与えるサービスなどの効果があったものとみられる。

    また、日中以外では、韓流ブームの後押しで東南アジアやオセアニアからの訪韓客が昨年より9.7%増の150万人を記録した。米国は経済成長の鈍化や財政赤字による消費萎縮を背景に、5.8%増の60万人にとどまった。

    韓国観光公社の李参社長は「観光は外貨獲得や投資促進といった様々な波及効果を生む。特に雇用創出に関しては重要な役割を果たしている。この勢いが続けば、2017年までに訪韓客2千万人、観光収益300億米ドル(約2兆4,760億円)も達成できるだろう」と意気込んでいる。

    ○今後の課題
    急増する観光客数に、ソウルを中心にホテルの収容能力が追いついていない。韓国観光公社の集計では、昨年末時点における首都圏のホテル需要は3万6千室だが、供給は2万8千室にとどまっており、8千室もの不足について、迅速な対応が求められている。


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