韓国駐在員報告



2021年11月 社会・時事
駐在員 : 高橋 誠


 11月1日から韓国は「ウィズコロナ」への段階的移行に入ったが、日本とは異なり、まだ新規感染者が減る兆しはない。
 10月29日、韓国政府は「段階的な日常回復履行計画」を発表した。ワクチンの接種完了率、病床稼働率、重症患者数、死亡者数、感染者数等を総合的に評価して、11月以降、3段階で緩和を推進するというものだ。市民経済への影響や防疫危険度を考慮し、生活関連施設、大規模イベント、私的な集まりの人数制限解除の順で緩和する。
 これにより、11月1日からは、防疫危険度の高い施設として分類される食堂やカフェなどで営業時間制限が撤廃された。店舗運営者や従業員にとってありがたいことだろう。一方、カラオケや屋内体育施設等は24時までの営業だが、接種証明・陰性確認制を導入することとなっており、これに対しては「未接種者への差別だ」との声もあがり、ヨガやピラティスなどジム施設運営者などのデモが起きている。
 このように、市中での規制が大きく解除の方向に向かっているが、感染者数は減らない。11月18日0時基準の韓国の新規感染者は3,292人であり、とうとう過去最多を更新した。一方でワクチン接種完了者の割合は同日で75%を超えており、接種計画は順調に進んでいる。
 韓国では、日本のような感染者の急増、急減は起きていないが、接種率の上昇による減少はあまり見られない。10月末のハロウィンでも街は賑わっていた。今後、重症者などが増えるようならば、ウィズコロナ計画も少し修正が入るかもしれない。

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