中国駐在員報告
2022年2月 社会・時事 駐在員 : :浅原 敏治
1月15日、北京市内で当事務所主催の静岡県郷土料理の体験イベントを開催した。40人の受講生が講師のアドバイスを聞きながら、静岡おでんのほか、わさびや桜えびなど本県の特産品を使ったメニューに真剣に取り組む姿が見られた。
体験イベントの前には本県の観光PRを行い、富士山や伊豆半島などの魅力を紹介し、日本との往来が再開した後の訪問を呼び掛けた。
高校2年生の参加者は「文化と美食の両方が楽しめる良いイベントだった。日本には家族で毎年訪問していたが、静岡県には行ったことがなかった。伊豆に行ってみたい」と話し、日本に留学経験がある参加者は「静岡おでんが上手にできたので、家でも作ってみたい」と笑顔で話した。
ゼロコロナ施策下でイベントが開催できた「ツキ」にも恵まれていた。1人でも市中感染が発生した市の在住者の北京市内への移動を禁止する厳しい措置が緩和され、我々スタッフが北京に入ることができたことや、イベント開催前に北京市内で感染者が生じなかったことも開催できた要因である。実際にイベント開催の2日前に上海市内で感染者が見つかり、もしも緩和されていなければ、北京で開催することはできなかった。
今回のイベントの募集定員40人に対し148人の応募があり、コロナ禍で海外旅行ができない中でも、日本への関心が高いことが感じられた。参加者の多くは、北京市在住の若い女性で、本県の魅力を体験型イベントで直接伝えることができる良い機会となった。参加者のほとんどが静岡県への訪問歴がなく、イベント後に「静岡県に行ってみたい」という声を多くいただいた。今後も、発信力のある北京にて、市民に直接PRできるイベントを開催していきたい。
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