韓国駐在員報告
2023年9月 経済
駐在員 ： 高橋 誠
東京電力によるＡＬＰＳ処理水放出に関しては、国内においても諸外国の反応が報道されていると思う。韓国では最大野党「共に民主党」が政争の道具として大いに活用しているが、中国や香港のような極端な反応は起きていない。韓国政府は非常に冷静に報道発表等の対応をしており、ソウル市も８月24日の放出後から、水揚げ国に関係なく、水産市場で水産物の検査を毎日実施し、結果をウェブサイトに公開するなど、市民の心配を取り除く努力をしている。その甲斐もあってか、放水直後の週末である８月26日、27日の両日は、ソウル、仁川、釜山の主要３水産市場における客足は、放出前の前週より多かったそうだ。どの国民もメディア等の影響を受けるが、今回、韓国民は意外と冷静に対応している。
ただ、不安に感じている国民が多いのも事実。韓国民の反応を誤解せず、冷静に見守ってほしい。
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