韓国駐在員報告
2015年3月 経済 駐在員 : 松村 昭宏
韓国銀行(中央銀行)が2015年2月に発表した資料によると、2013年、韓国の家計(個人)負債残高は64兆3千億ウォン(約6兆8,910億円)増えた。銀行による貸し出しは37兆3千億ウォン、非銀行預金取り扱い機関(貯蓄銀行、信用協同組合など)は27兆ウォン、それぞれ増加した。
このうち、住宅を担保とした貸し出しが80%を占めた。家計(個人)向け融資と販売信用(クレジットカードによる購入など)を足した「家計信用」の残高は2014年末までに1,090兆ウォン程度にまで増えたとみられる。人口を5,062万人とすれば、国民1人当たり約2,150万ウォン(約230万円)の借金を背負っていることになる。2014年の家計信用の増加は、住宅を担保とした貸し出しが増えたため。不動産金融の規制緩和や、2014年8月と10月に行われた利下げにより貸し出し需要が増えた。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|