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ヨーロッパ駐在員報告
2001年2月 経済 駐在員 : 森貴志
メルセデスベンツ販売シェア低下予想
独米連合の自動車メーカー、ダイムラークライスラーは、2001年のドイツ国内販売台数が49万5000台強となり、前年比で約3%増加するとの見通しを発表した。内訳は、メルセデスベンツが42万台、スマートが5万台、クライスラーとジープが合わせて2万5000台。
2000年のメルセデスベンツの販売台数は前年比3.1%増の約40万9000台で、国内新車登録台数に占める比率は12%(1.7ポイント上昇)と、フォルクスワーゲンに次いでシェア2位を誇るオペルに迫る勢いだった。
これは国内市場が大幅に落ち込んだことに加え、オペルやフォードの業績が極端に悪かったことによるもので、同社では、メルセデスベンツのような高級車が大衆車オペルのように高率のシェアを恒久的に維持することはできないとしている。
昨年の同社のブランド車であるメルセデスベンツ、スマート、クライスラー、ジープの合計販売台数は48万台、売上高は189億ユーロ(前年は176億ユーロ)だった。同社によると、2000年に11%の大幅減を記録した国内新車登録台数は今年は5―6%増加する見込みだ。
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