東南アジア駐在員報告
2015年7月 社会・時事 駐在員 : 芦澤裕之
平成26年のタイからの訪日客は前年比45.0%増の65万8千人で、過去最高値を記録した。平成27年に入ってもその勢いは衰えず、5月末現在で前年比29.2%増の38万人となっており、80万人超えも視野に入ってきている。
県では、こうしたタイの旺盛な訪日旅行需要を取り込むため、昨年度、タイに現地観光連絡・調整員を置き、旅行会社やメディアとのネットワークの構築や迅速な情報提供を行うとともに、ファムトリップや現地商談会、旅行博出展など、様々な誘客活動を進めている。
この結果、タイ国籍者の静岡県内での宿泊者数は、平成26年が前年比33.0%増の5万5千人、平成27年第一四半期(1月〜3月)は前年比50.6%増の1万6千人、出身国(地域)別では中国、台湾に続く3番目となっている。
しかしながら、タイにおける静岡県内観光地の知名度は、富士山を除いていまだに低いのが現状である。抜群の知名度を誇る富士山にしても、タイでは河口湖、箱根から見るというのが定番コースになっている。宿泊者数全体に占める静岡県内での宿泊者数をみると、中国5.6%、台湾3.7%、タイ2.7%となっている。タイから静岡空港への航空路線がないため、中国、台湾に比べて不利な状況にあることは否めないが、静岡の持つポテンシャルを考えれば、まだまだ増加させる余地はあると考えている。
日付別一覧 地域別一覧 分野別一覧
|