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東南アジア駐在員報告
2001年7月 経済 駐在員 : 岩城 徹雄
・マレーシア、経済の低迷続く
マレーシア統計局が発表した今年4月の鉱工業生産指数は、前年同月比0.3%減となり、また5月の輸出額は前年同月比7.3%の減であった。世界的なIT需要の落ち込みにより、1〜5月の累計輸出額でも、電気・電子部門の輸出は前年同期比で4.3%減となり、景気低迷を裏付ける指標が目に付く。
政府は3月の30億リンギ(約900億円)の追加投資や第1四半期の支出を対前年同期比60%増にするなどの景気刺激策をとっているが、さらに30億リンギ相当の景気対策や公共事業用財源に10億米ドルの政府債の発行が検討されているという。
6月下旬にクアラルンプール郊外の展示場で開催されたエレクトロニクス、機械関係の展示会「NEPCON MALAYSIA」を視察したが、開会日の午後にもかかわらず入場者はそれほど多くなく、出展していた日系製造業の現地法人の社長の話では、今年に入ってからはまったく売れなくなったと、景気の後退を嘆いていた。
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